空中庭園の夢

『その笑いにも意味は無い』(ルーハ・イシト)

愛の言葉を口にしないという自分が貫いてきたスタンスに、果たしてメリットはあるのだろうか。
考えを巡らせたものの、結局メリットなど何処にもない、としか思えなかった。
それでも、自分はそれを口にしないだろう。
考えるだけ無駄な時間だったとしか思えない。
ルーハは自分自身の意味不明さに笑うしかなかった。

『多分、自分は』(レカ・イシト)

言葉を口にして、全身の態度で表して、それでも何も返して来ない相手に愛情を見出すためにはどういう思い込みが必要だろうか。
自己暗示はなかなか難しい。
むしろ、『嫌われている自分』になりきるほうが楽ではないだろうか。
元から嫌われるような自分だったのだ。それで全てを納得できる。

ここまで考えて思った。
おかしいのではないだろうか、自分は。

『出来ないこととか』(レカ・イシト)

自虐的になって、卑屈になって、自分なんて捨ててしまえば楽になれるとか、そんな風に考えるのだけは簡単で、
当たり前だが実践するのは酷く難しい。

でも、それを何度も繰り返し、少しずつ可能な範囲で自分というものを殺していけば、いつかは空虚な自分の抜け殻が出来ているだろうか。